チビ猫の話 26
A病院の先生が言ったとおり、琵琶丸の目は小さく
なってきた
一番腫れていた時が、小さいスーパーボールくらい
の大きさで、今はパチンコ玉くらい
眼裂におさまる大きさになったので、瞬きを
するようなまぶたの動きをするようになった
目のまわりに、スキマができたので、涙が流れる
ようになり、常に顔の左側が濡れていた
このままもっと小さくなってくれればいいのだが…
きなこは琵琶丸を受け入れてくれたようで、仲良く
じゃれあうようになった
琵琶丸がしつこかったり、飽きたら出窓に逃げたり
しているが、琵琶丸をだっこして、舐めてあげる
姿もよく見られた
勇敢にきなこに立ち向かう琵琶丸だったが、
さすがにきなこにかなうはずはなく、
きなこにやっつけられて助けを求める鳴き声を
出すこともしょっちゅうだった
冬になったら、寄り添う姿が見られるかな、
楽しみだ
27へ続く~
by 白順