チビ猫の話 25
いやーもう、琵琶丸のやんちゃぶりといったら
一人で飛び跳ねて転げ回る姿は、てんかんの
発作かと思って心配してしまうくらいだ
アナタ、ホントは見えてません?
と疑ってしまうくらい、なんでも興味津々で、
床に障害物があっても、警戒することなく
乗り越えていく
画像は、琵琶丸お世話グッズのカゴをひっくり返して
上がり、ドヤ顔
ある日取り込んでいた洗濯物に、血がついていた
また琵琶丸の左目から出血し、顔や体も
血だらけ
床や壁にも血がついていた
心配していたとおり、はしゃぎすぎて目を
傷つけてしまったのだろう
今までにないくらいの出血だった
ティッシュで目を軽く押さえて止血し、
点眼をした
汚れた部分は拭いてやったが、元気が良くて
全然じっとしていない
これが人間なら、救急車を呼びたいくらいに
焦ったが、A病院で言われたことを信じて
手当するしかなかった
もし、私の目が見えなかったら、いくら住み
慣れた自分の家でも、走り回ったり、
暴れまわったりなんて怖くてとてもできない
だろうし、自分の何十倍もある人間がそばを
歩いていたら、踏み潰されそうで部屋の隅に
隠れてしまうだろう
なんの警戒もせずに無邪気に遊び、部屋の
真ん中でのびのびとくつろいでいる琵琶丸は、
私たちのことを信頼し、この家は安全だと
思ってくれているのだろう
琵琶丸がいつまでも、幸せに暮らせますように
この信頼にこたえていけるように、私も
頑張らないとね
26へ続く~
by 白順