チビ猫の話 ④
翌日の朝も、チビ猫は生きていた
濡らしたタオルで体を拭き、スプーン一杯
くらいえさをやっとで飲んだ
おしっこもでているし、小さなウンチもした
ウンチをしたということは、何か食べていたのか?
チビ猫はいつも寝ていた
後ろ姿はフワフワで、とても可愛らしい
私たちを全然怖がらない
夜中に初めて出会ったときは、全然近寄って
こなかったのに
せめてあのときに保護できれば、里親さんも
すぐに見つかったかもしれないのにね
その日、私の祖母が亡くなったと知らせが入り、
急遽九州へ帰ることになった
子供とダンナも一緒なので、家を出て働いている
長男に帰ってきてもらい、きなことチビ猫の
世話をしてもらうことにした
チビ猫は、なんとかがんばって生きつづけた
風邪の症状と目と鼻は良くならないけど
祖母の葬儀が終わり、子供とダンナは先に
埼玉へ帰った
ダンナからチビ猫の目がひどくなってるから
病院に連れて行くね、と連絡があった
診察を受けた結果は…
⑤に続く~
by 白順